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☆MUSASHINO☆
 当たり前の生活を取り戻すきっかけになる幼稚園! 当たり前の生活を取り戻すきっかけになる幼稚園!
★こどもの世界アーカイブス

速報コーナー

2006年 5 月 5 日(金) 版

☆「講演会」に寄せられた感想文のご紹介(一部抜粋)
 武蔵野幼稚園で保育で大切にしていることの一つとして「人間の発達の筋道を考えて保育」です。我が子が今どんな発達過程にいるか客観的に知ることで、怒らずに成長を面白がって見ることが出来ます。親の感情の「快」の中で動く子どもを「いい子」としていまい、子どもの欲求や成長の芽を摘んでしまっていないか考えさせられる、すぐに子育てに生かせる講演会となりました。
4月28日の講演会 「いい子がいい子?」明星大学 齋藤政子氏
◎武蔵野で子とともに学びながら大事な幼児期を過ごす!
 タイトルを知ったときに「私だ!」と思いました。4人兄弟の2番目に生まれ、今のようにそう便利ではない時代に忙しすぎる母に「手の掛からないいい子」として育てられた・・・。まさに「いい子はいい子!!」と。おとなしかった私はそこから抜け出すことが出来ず「いい子でいなければならない」と思っていました。甘えることが出来ず、安心してダダをこねることもあったのかどうか・・・。高校の時に登校拒否をしました。その時連れて行かれた教育機関で母が「この子は甘えたいだけですよ」と言われていました。講演の中、「子どもを受け入れることで、後にその子が人を受け入れるようになる」ということがとても良くわかる気がします。忙しい思いをして育ててくれた母をうらむ気持ちはありませんが、子どもの頃、甘えて自分をさらけ出すことを覚えられなかったため、私は、対人・友人関係につまづいたのだと思います。今、我が子を育てながらそこに思いがゆくことも多いです。武蔵野で子とともに学びながら大事な幼児期を過ごす今、自分の母に「おまえは甘い」「何でもしつけだ」と叱責されつつ、子どもが伸び伸びと主人公になれる子育てを・・・様々な意見を聞き入れつつ、目指したいと思います。ありがとうございました。(年長・母)

◎楽しみながら、子どもを成長させていく!  
  斉藤先生の講演が聞けて良かったです。なかなかアドバイスや子育ての話など、聞く機会が少ないため、どうしていいか分からない、1人で悩んだり、考えすぎてしまって、(先生の話していた“先走りしない”)あーもういっぱいいっぱいと思うことが多々ありました。
  子育てはいなくちゃと頭ごなしに頑張るだけじゃなく、子どもの成長の過程を知った上でやると、色々な発見があり、楽しみながら、子どもを成長をさせていくといいんだなあと知りました。子どもの成長時期により親の接し方なども知ることが出来、子どもを叱る前に自分の接し方を、子育てを見直そうと思いました。今の時期はこれが大事!いい子!というのではなく、子どもの心を大切にしてあげることが素直にやりたい!という心が身につきいい子?に近づいていくのですね。
  今までは親中心の生活が多く、押しつけた接し方だったので、主人とも相談しながら改善していこうと思っています。まさに今うちの子にはそれが・・・先生からも、気持ちが満たされているかな?と指摘があったので、今回の講演であーこういうことか、気持ちが満たされるのは・・・こう接すれば満たされるんだ!と気づくことが出来、私の子どもとの接し方もこれではいけないと気づくことが出来ました。「~ちゃんはいつもいい子ね!」と他の子に話していましたが、いつも我が子の悪いところばかりを頭の中のファイルに入れていた気もします。日頃、いいところはすごくほめ、スキンシップはしているのですが、悪いところの注意の仕方、その子の間の選択性も必要なんだと知りました。今気づいた時点でも遅くはないとの言葉がとても嬉しかったです。年中という宙ぶらりんな難しい年齢をいかに過ごしていくか、改めて見直す機会にもなりました。残り少ない幼稚園生活、幼児期を親子で成長していけたらと思います。本当にありがとうございました。(年中・母)

◎子育てのゴールデンタイム!
 朝から晩まで「やだ」を連発する息子。もう我慢も限界!!と思っていたときだったので、身を乗り出してお話を聞きました。そうかそうか「やだ」は「自己主張」なんだね。かわいいもんじゃないか・・・と思えたら、フッと肩の力が抜けました。自制心の形成のために重要なステップだと分かれば、これからはもう少し冷静に対応が出来そうです。そして過度に「自制心」を要求してきたことに気づき反省しました。今ようやく「自制心の形成」の時期にあるというのに大人並みの「自制心」を要求してしまっているなあ・・・と。大人の都合で、自然な発達のプロセスを無視してしまっているわけだから、うまくかみあわず、お互いにイライラして当たり前ですね。お母さんの要求に応えたいけれど、応えられない自分。自己肯定、自己信頼感どころか、自己否定、自己嫌悪感を植えつけてきたようなもの。実際、息子に自分のことを好きかと聞くと、「嫌い。だって怒られることばっかりしちゃうんだもん。」と。ああ・・・。「子育てのゴールデンタイム」が終わってしまう前に、気づくチャンスが与えられたことに感謝。明日の朝、少しだけ「育児」のステップを登った自分に会えることを期待しつつ、このへんで。(年長・母)

◎冷静に子供を観察する余裕!
 一才の子どもを連れての参加でしたので、ほとんど話を聞くことはできないだろうと最初からわかっていたのですが、やっぱり、と言った感じでした。それでも1つか2つでも収穫があればいいなと思い参加させて頂きました。
  そんな状況でも精一杯耳をそばだてて心のノートに書き込んだものは、幼い子どもの困った状況に実際どう対応すればうまくいくのか、というお話。いったん気持ちを受けとめる、選択性を持たせるなどなど、ホールを出るその時から既にぐずっている敵(我が子)に試してみたら、笑ってしまうくらいすんなり効果がありました。そして最大の効果は、母の心の中に、ほんの少しですが冷静に子どもを観察する余裕が持てたこと。いつもは1才と4才の子どもとつい同じレベルで大騒ぎししてしまっているのですが・・・。いつもそうありたいと思いつつ、たぶん3日後には元に戻ってしまうと思いますが、たまにお勉強することの大切さ、そういう場所を提供して下さっていることに感謝の気持ちを感じました。(年中・母)

◎生活の主人公を子どもに!
 今回の講演ありがとうございました。我が子は比較的聞き分けが良く、手がかからない、いたずらしないやさしい子。でもこれで良いのかなあ?私が常に感じていること。斉藤先生の「親の快の感情の中で動く子ども」と言う言葉にドキリとした。聞き分けが・・・果たして我が子に理解や我慢する力があるのか?実は親が子どもの気持ちを押しつぶしているのではないか?いけないと思う気持ちよりも好奇心の方が勝り、思わずやっちゃった・・・ということもあってほしい。口うるさい親が好奇心の芽を摘んでしまったのかしら?
 今回、発達過程を知り、その時々の接し方を振り返るととても自信がない。下の子がまさに自我の拡大の時期。まず気持ちを受けとめて、生活の主人公を子どもにということをわかることが出来て良かった。「共育、育自」という言葉を胸に、親子で成長していきたいと思いました。(年長・母)