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 当たり前の生活を取り戻すきっかけになる幼稚園! 武蔵野幼稚園 当たり前の生活を取り戻すきっかけになる幼稚園! 武蔵野幼稚園
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子ども二人を卒園させて!
 武蔵野幼稚園の保育は見えないもの、心を育てる保育です。2歳、3歳、4歳児は人間として生きていく力、人になっていく過程と捉えて発達の筋道を大切に丁寧に取り組みます。年長組になると育ててきたもの・成長が実感として見えてきます。特に卒園して小学校に行くと子どもの育ちの実感がより強く思われるようです。皆、自信を持って学校生活を送られているようです。
 卒園されたお母様より感想が届きましたのでご紹介させていただきます。

                 園長 原田小夜子
人間の土台となる力の育ちを見つめる保育
散歩に積極的にでかけ足腰を鍛える
砂・ドロ遊びが生きる米作り・田植え
☆ 武蔵野幼稚園に入れてよかった!
 私には二人の子どもがおり、今年の春に下の息子を卒園させました。
特に下の子は初めてのことが苦手で緊張が強くなるところがあるため、小学校生活を心配していましたが、いざ入学してみると、学校でのいろいろな初めての体験に対してとても前向きですし、先生のお話しを逃さず聴こうとまっすぐに主体的に聴いている姿があり、私はそれを見てやっぱり我が子を武蔵野幼稚園に入れてよかったなと思いました。
☆「主体的な子に育てる」とは?
 私は地域活動としてボランティアで子ども達に祭囃子を教えていますが、主体的に自分のこととして人の話を聴き、考え、動けるという子は、昨今少ないように感じます。 そういう力は今までの社会の中で自然に育まれていたように思いますが、現代の便利で多様化した生活スタイルの中では、着目して育てないと育たない力になりつつあるのではないでしょうか。
 しかし、「主体的な子に育てる」というのは楽器や漢字や計算を教えるのとは訳が違います。人間の土台です。うわべだけお行儀の良い子なら厳しく並べさせればそうなるかもしれませんが、言われたことにうまく対応することしかできません。主体的な考えを持つ子は、自分で考えて動くため、その中で工夫したり、言われたことの意味を考えることができるのです。
☆ 幼児期に培いたい力「コミュニケーション能力」
 子どもにどういう力をつけさせたいか、どう育てたいのか、どんな子になってほしいか、など考え、願わない親はいません。ですが、メディア、ネット、世の中を広く見聞できるようになり、大抵のことは調べればすぐ分かるような結果の出やすい現代社会を生きる我々にとって、子育ても幼児期からついお勉強をさせたり成長の可視化を求めがちに思います。
 しかし、歴史の変遷で見ると、世界の工業化に伴い一定層の教育が必要になってきた近現代は詰め込み式の教育で知識をつけさせる必要がありましたが、情報技術が発達したこれからの時代は知識を持ってそれをどう活用していくかであったり、相手の主張を聞きながら自分の主張もしていけるようなコミュニケーション能力が必要だろうと私は考えます。
 これからの社会に我が子が自分らしく活躍していくためにはどう子育てしたらいいのか、幼児期に培いたい力は何なのかと考えた時、この武蔵野幼稚園のように、考え、もがき、葛藤するような人間の内面の力、そこに焦点を当て、そこを見つめてくれる幼稚園はなかなかないように思うのです。
リレーを子供たちで作ります
みんなで相談して走る順番を決めよう!
☆ 輝きを一つ一つ見つめ、大切にしてくれる幼稚園
 武蔵野幼稚園ではお散歩やどろんこ遊び、自由遊び、一見大雑把にも見えるようなことが多いカリキュラムですが、そこにも一つ一つ重要な意図がありますし、月齢や段階によって少しずつ少しずつハードルを上げ、自分の意思をもって越えさせていくという実に緻密で細やかな取り組みを行っています。そこから子ども達は本人も気づかないうちに、困難に立ち向かう勇気や、立ち向かってがんばること、そしてがんばった先に感じる気持ち、という一連の体験を積んでいくわけです。人は、そういうものを積み重ねて、揺るぎない自分になっていくのだと思いますが、ここは、そういう小さな輝きを一つ一つ見つめ、大切にしてくれる幼稚園だと、二人の子どもを卒園させて改めて思いました。
☆ クラス集団を経験することは、「子ども達にとって大きな財産」
 また、先のような自分と対話するような取り組みの他にも、集団生活でしかできない経験もしていきます。取り組みごとに重ねていく、たくさんの話し合いです。運動会前なのに教室にいる時間が多くて驚いたという教育実習生のエピソードもあるほど、クラスやグループの中で作戦を考えたり、作品を作り上げていくために話し合いをしていくのです。その中で子ども達は、自分の意見が大事なこと、人の意見も大事なこと、まずは表現する、言い争うこともあります。それから話を先へ進めるために折り合いをつけること、コミュニケーションの取り方を学び、認め合ったり、励まし合ったりしながら、最終的には協調性が目的ではなく、同じ方向を見ることによってクラスが団結していくので、子どもは自然と帰属意識を持ち、クラスに自分がいる必然性を感じる。先生に対しても対等に意見することもあり、子ども同士だけでなく、子どもと大人の間にも人間的な関係を築いています。
 武蔵野のこういったクラス集団を経験することは、就学する時に集団に対する価値観につながるので、子ども達にとって大きな財産になるはずです。

☆ 心豊かな経験をさせたい
 幼児期の体験、幼稚園は子ども達の人生の原風景の一つになるところ。慎重に選びたいし、心豊かな経験をさせたいものです。子ども達は園の取り組みを一つ一つ自分で越えていった手応えを自信に変えていきます。私もまだまだ見守っていく必要がありますが、我が子達がもっと大きくなり人生の岐路に立った時、ここで養った力が土台となり、自信を持ってよりよい一歩を進むことのできる子になっていてくれるのではないかと私は信じています。

                
お泊まり会に向けて散策順序を自分たちで
ジオラマ動物園作りを相談しながら進める