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 当たり前の生活を取り戻すきっかけになる幼稚園! 武蔵野幼稚園 当たり前の生活を取り戻すきっかけになる幼稚園! 武蔵野幼稚園
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卒園されたお母様よりお手紙が届きました!
 武蔵野幼稚園の保育は見えないもの、心を育てる保育です。2歳、3歳、4歳児は人間として生きていく力、人になっていく過程と捉えて発達の筋道を大切に丁寧に取り組みます。年長組になると育ててきたもの・成長が実感として見えてきます。特に卒園して小学校に行くと子どもの育ちの実感がより強く思われるようです。皆、自信を持って学校生活を送られているようです。
 卒園されたお母様よりお手紙が届きましたのでご紹介させていただきます。

                  園長 原田小夜子
親子で「自由」を学んだ園生活
いろんな道を安全に
米作り・収穫
☆ 心の中に「自由」の精神が宿っていることを発見!
 親子で「自由」を学んだ園生活
先日、私は、娘のC子の心の中に「自由」の精神が宿っていることを発見しました。とても嬉しい発見でしたので、ペンをとることにしました。
 きっかけは、最近マスコミを賑わせている某幼稚園をTVで見たことでした。
☆ どうして子どもは逃げないの?
 TV報道では、園長らしき男性が、園児達を次々と田んぼへ落とすシーンが流れました。コメンテーターの一人が「これは、虐待ではないか」と騒いでいましたし、私も同じ感覚をもちました。しかし、C子は違いました。
C子「ママ、どうして子どもは逃げないの?」
私 「えっ‼︎(ハット気付く。この園の子ども達は、大人に従順で抵抗することなく、田んぼへ落とされていた事に)
C子「どうして、嫌だ!って言わないの?」
私 「・・・・」(感動して言葉にならない)
C子「だって、子どものみんなで、嫌だって言えば良いんじゃないの?」
この瞬間、私は胸に熱いものを感じました。娘は虐待の意味も教育勅語の意味も知りません。しかし、理不尽なことに「NO!」と言う権利を、幼くても知っていました。そして、仲間(クラスメイト)と一緒に「NO!」と言うのはどうかと提案してきたのですから。
☆自分で見聞きし、行動できる!
 想いかえせば、武蔵野幼稚園の教育の底辺には、いつも「自由」の精神が流れていました。それは、勝手気ままな自由ではありません。また自己本位や、ご自由にどうぞ~といった放任とも違います。
 武蔵野的自由とは、世の中の動きに惑わされる事なく、自分で見聞きし、行動できるという意味での「自由」ではないでしょうか。
☆ 出会いが力になる
  この幼稚園で確かな眼差しを持った先生方に出会えたことは、娘にとって幸いなことでした。1人の人間を育てるのに、多くの人の手間と時間がかかるということを、私も幼稚園から学んだ気がします。そして、子どもに寄り添う私達大人が、人間として生きるために何が大切か、子どもに直言する事も併せて大切なのだと思います。
 最後になりますが、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳は、「大勢の人が~良い人をこしらえた」「人のことは人にしてもらわねば~」と述べています。C子も私も我が家は通信を通して、夫も大勢の質の高い人との出会いに支えられ、入園前より少しはマシな「人」にしてもらったと感謝しています。
出会いが力になるのですね。
 親子共々、三年間お世話になりました。ありがとうございました。               
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